denmanのブログ

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ローズティーと必死剣鳥刺し(PART 2 of 3)

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ローズティーと必死剣鳥刺し(PART 2 of 3)





左が三佐ェ門さん、真ん中が最愛の妻の睦江(むつえ)さん。右が妻の姪で、里尾(りお)さんですよ。 しかし、幸せな生活は長くは続かなかった。



なぜですの?

妻の睦江(むつえ)さんは病弱だった。それで子供もないまま若くして亡くなってしまうのです。。。ちょうどその頃、東北の海坂藩(架空の藩)には大問題があった。

どのような。。。?

藩主・右京太夫の愛妾・連子(れんこ)さんが、藩主のお気に入りなのをよいことに勝手気ままな事をして、浪費はするわ、気に喰わない人は切腹させるわで、もう、ニッチもサッチもゆかなくなっていた。 何とかしなければならないと誰もが思っていた。 しかし、連子さんは藩主のお気に入りだから、誰もどうすることもできない。

。。。んで、三佐ェ門さんが連子さんに立ち向かうのでござ~♪~ますか?

そうなのですよう。。。もう、特攻隊員になった気持ちで、能の観劇会の後で廊下で連子さんに追いすがり脇差で胸を一突きにして殺してしまう。

つまり、最愛の妻の睦江(むつえ)さんを病気で亡くし、跡継ぎも居ないので三佐ェ門さんは、藩の皆様のためにと思いながら、死に場所を求めた訳なのですわね。

そうなのですよう。 死を覚悟の悪女天誅(てんちゅう)なのですよう。。。本来ならば、藩主の愛妾を殺してしまったのだから、誰が考えたって即刻の切腹ですよ。

でも、切腹にならなかったのでござ~♪~ますか?

死刑にはならなかった。

どうして。。。?

悪賢い中老・津田民部が三佐ェ門さんをスケープゴートにするために、激怒していた藩主を説得して死刑にしないことにしたのです。

何のためのスケープゴートなのでござ~♪~ますか?

それを説明する前に言っておかなければならない事がある。 三佐ェ門さんは平凡な男なのだけれど、唯一つ非凡な特技を持っていた。

それは何でござ~♪~ますか?

「鳥刺し」という必勝の技です。 三佐ェ門さんは剣の達人なのですよう。 それを見込んで中老・津田民部は彼を生かしておいたのですよ。

悪い奴ですわ。。。つまり、三佐ェ門さんを利用して中老の津田民部様は、誰かを殺そうとしたのでござ~♪~ますか?

そうなのですよう。 東北の海坂藩では、お家騒動が持ち上がりそうになっていた。 できの悪い藩主に成り代わって別家の帯屋隼人正が藩主になろうという意欲を持っていた。 しかし、この帯屋隼人正は直心流の剣の達人だった。

要するに、中老の津田民部様は三佐ェ門さんを利用して別家の帯屋隼人正様を殺そうと企(くわだ)てたのでござ~♪~ますわね?

その通りです。 しかし、別家の当主と言えども藩主の実弟。 実弟が殺されれば、もしかすると、お家騒動ということで江戸幕府は海坂藩を取り潰しにしてしまうかもしれない。 そうなったら、元も子も無くなる。 海坂藩の全員が浪人になってしまいますからね。

。。。んで、悪賢い中老・津田民部様は、どのようにしたのでござ~♪~ますか?

三佐ェ門さんは剣の達人だけれど、もともと平凡な男なのですよう。 悪女の連子さんを殺してしまったことでも分かるように直情径行なのですよ。 あまり物事を深く考えるような性格ではない。 だから、悪賢い中老・津田民部の思いのままになってしまった。

結局、三佐ェ門さんは別家の帯屋隼人正様に立ち向かっていったのですか?

そうですよ。 中老・津田民部の命令を受けて藩主の実弟と一対一で対決してしまった。

。。。んで、どうなったのでござ~♪~ますか?

もちろん、負傷はしたけれど三佐ェ門さんが勝った。別家の帯屋隼人正は、血の海の中に倒れて息を引き取った。

だったら、藩主の実弟が殺されたのを理由にして江戸幕府は海坂藩を取り潰しにしてしまうのではありませんか?

だから、そこが中老・津田民部のあくどい所ですよう。 初めから三佐ェ門さんをスケープゴートにするつもりで生かしておいたのですからね。。。

。。。んで、三佐ェ門さんの結末は。。。?

そこがこの映画の一番の見せ場ですよう。 中老・津田民部は三佐ェ門さんに向かって言った。

「三佐ェ門、良くぞ成し遂げた。殊勝であるぞ」

中老・津田民部様は三佐ェ門様を褒めたのでござ~♪~ますか?

その通りです。 満面に笑顔を浮かべて褒めたのですよう。

三佐ェ門さんは、お家騒動に発展しなくて済むと思って、マジで喜んだのでござ~♪~ますか?

そうです。。。でも、喜びはそこまでだった。。。中老・津田民部は、三佐ェ門さんの加勢にと思って待機させておいた武士に向かって次のように言い放ったのですよう。

「皆の者、良く聞け! 近習頭取・兼見三佐ェ門は、只今、気が触れて(頭がおかしくなって)別家の帯屋隼人正様を殺害した。 このような事は断じて許されることではない! よって、これより兼見三佐ェ門を成敗せよ! 皆の者!かかれ!」

あらっ。。。中老・津田民部様は、今度は加勢の武士たちに向かって三佐ェ門さんを殺すように命令なさったのでござ~♪~ますか?

そうですよう。 近習頭取が発狂して別家の帯屋隼人正を殺害したと江戸幕府に届け出て、海坂藩が取り潰しにならないようにという計略だったのですよう。

それで、三佐ェ門さんは、まんまと殺されてしまったのですか?

確かに殺されてしまうのだけれど、その殺されぶりが凄(すさ)まじいのですよう。

どのように。。。?





この場面のすぐ後で、子供たちが“鳥モチ”で鳥を取ろうとするシーンが現れる。



“鳥モチ”でござ~♪~ますか?

そうです。竹竿の先に“鳥モチ”というネバネバした物を巻きつけて、それで空を飛ぶ昆虫や鳥をとるのですよう。 僕が小学生の頃には“鳥モチ”を使ってセミを取るのがはやっていた。僕も“鳥モチ”で何十匹もセミを取りましたよう。 でもねぇ、“鳥モチ”で鳥を取れるとは思えなかったから、僕は一度も鳥を取ろうとしたことは無かった。

実際、取れるものなんですか?

映画の中では、子供たちは失敗するのですよ。 そこで三佐ェ門さんが子供から“鳥モチ”の付いた竹竿を受け取って、鳥をとって見せるのです。 つまり、三佐ェ門さんは“鳥モチ”で鳥を取ることから「鳥刺し」という必勝の技を編み出した、という事を“伏線”としてこの場面で見せている。 この技は捨て身の技なのですよう。

。。。んで、三佐ェ門さんは、その技を最後に使うのですか?

使います。 





最後の15分の剣戟(けんげき)は見ものですよ。



15分もチャンバラが繰り広げられるのでござ~♪~ますか?

ただのチャンバラじゃないのですよう。もう手に汗握るチャンバラです。 卑弥子さんがまだ一度も見たことが無いような、すっごいチャンバラですよう。

。。。んで、三佐ェ門さんは、どうなるのですか?

4度か5度も死んでしまうような刀傷を受けるのだけれど、それでも必死で生きながら相手をバタバタ切るのですよう。。。でも、さすがの剣の達人も、何十人とかかってきたら、どうにもならない。 中老・津田民部に一太刀浴びせようと座敷に上がって必死で詰め寄るのだけれど、三佐ェ門さんは事切れてしまう。

死んでしまうのですか?

「死んでいるのかどうか確かめてみよ」 中老・津田民部が、そう言うと、座ったままで事切れている三佐ェ門さんの首筋に、家来の一人が手を当てて動脈が動いているかどうか確かめてみた。 家来は言うのです、「脈がございません」と。。。

つまり、死んでしまったのですか?

誰もがそう思った。 中老・津田民部も三佐ェ門さんが死んだものと思って、座ったまま事切れている死体に近づいてゆく。 首筋の動脈は動いてなかったけれど、心臓が完全に停止していたわけじゃない。 「三佐ェ門よ、連子様を殺害したときに、お主(ぬし)の命は、すでに無きものに等しかった。。。」 しかし、中老・津田民部が言い終わらぬ内に、閃光のごとくに三佐ェ門さんの右手が刀を抜き、津田民部の心臓を一突きして、刀の切っ先が背中に抜けているのですよう。 それは、誰もが息を呑むような衝撃的なシーンでした。

。。。んで。。。んで。。。その事とローズティーが関係あるのでござ~♪~ますか?

いや。。。直接関係があるわけじゃない。 僕はただ、感銘を語っただけですよう。 現実と違い、映画の中では三佐ェ門さんには、スケープゴートにされた恨みを中老・津田民部を最後に殺す事で晴らす機会が与えられた。

現実には、そのような事は無いのでござ~♪~ますか?

ロッキード事件を見てください。 現実には、スケープゴートにされた人は次の一行で片付けれれている。


田中元首相他多数の政財界人が逮捕され、

さらに数人の不審死者や自殺者を出した。


この名も無い自殺者は本当に無念だったと思いますよう。

分かりましたわ。 いつものようにデンマンさんは関係ない事を長々とお話してきたようでござ~♪~ますけれど、ローズティーと直接関係ある事をお話しくださいなァ。

あのねぇ~、悲惨な運命に翻弄された三佐ェ門さんにも心温まる交流があったのですよう。

その心温まる交流とは、どのようなものでござ~♪~ますか?





三佐ェ門さんは最愛の妻の睦江(むつえ)さんを若くして病気で亡くしてしまうのだけれども、亡妻の姪である里尾(りお)さんが同じ屋根の下に住んで面倒を見てあげたのですよう。悪女の連子を殺害して死刑は免(まぬが)れたといえども三佐ェ門さんは蟄居謹慎(ちっきょきんしん)を命じられた。



里尾(りお)さんは嫁入り前の娘さんですか?

いや。。。一度結婚したのだけれど、訳があって離縁され、実家に戻れず、叔母の睦江(むつえ)さん夫婦と一緒に暮らすようになったのですよう。 そのような訳で睦江(むつえ)さんが亡くなると里尾(りお)さんが三佐ェ門さんの世話をしてあげたのです。

蟄居謹慎中も里尾(りお)さんが三佐ェ門さんの面倒を見てあげたのでござ~♪~ますか?

そうなのです。 里尾(りお)さんのおかげで、一度は死を覚悟した三佐ェ門さんも、再び生きる力を取り戻したのですよ。

なんだか出来過ぎたお話ですわァ。。。そのような事だと、当然、男と女の関係になる事も予測できますよね。うふふふふふ。。。

やだなあああァ~。。。卑弥子さんは、すぐにそちらの方向に妄想をたくましくしてしまうのですね。

だってぇ~、デンマンさんのお話を聞いていれば、誰だってぇそのように考え付くものですわ。うふふふふふ。。。

実は、そのようにになってゆくのですよ。。。あのねぇ~、里尾(りお)さんを演じている池脇千鶴さんのラブシーンに僕はドキドキさせられましたよ。。。恋慕いながらも、それを表に出さない。。。でも、その秘めたものが表に出るときの妖艶な魅力は、一見の価値がありますよう。

デンマンさん!。。。このような時に涎(よだれ)を流さないでくださいなァ。んもお~。。。んで、そのきっかけは、どのようなものでござ~♪~ましたの?





やっぱり、食べ物でしょうね。



思い出を食べる軽井沢タリアセン夫人を持ち出そうとするおつもりですか?

あのねぇ~、里尾(りお)さんは三佐ェ門さんに心から尽くしている。その思いは映画を見る人の心にもヒシヒシと伝わってくるのですよう。 味噌汁や、お澄ましや、うどんやそばの味が亡妻の睦江(むつえ)さんの味に似てくる。 三佐ェ門さんも、知ってか知らずか?その味を味わいながらいただいている。 お互いに複雑な気持ちを味わいながらも二人の思いは暖かく溶け合うものがある。

分かりましたわ。。。もう余計な事はよろしいですから、ローズティーとの関係を脱線しないでお話してくださいな。

話しますよ。。。でも、初めて読む人も居るだろうから、まず、次のメールを読んでみてくださいね。


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